H理論で効果的なリーダーシップを

「私はリーダーには向いていません」と言う方がいますが、リーダーというものは、毎時、毎日、毎週、臨機応変に適切なタイミングでリーダーシップのスタイルを流動的に変えていくべきものであり、向き不向きという話ではありません。

トーマス・F・ストローは、部下がどのような集団であるかによって、リーダーは自身の持つリーダーシップを発揮できるか否かが決まると主張しました。
言い換えると、リーダーは相手の性質に合わせたリーダーシップの方法をとってこそ初めて効果的なリーダーシップを発揮できるというものです。
これはH理論と呼ばれ、リーダーシップには5つの型があるとされています。

① 独裁的リーダーシップ

「~しろ!」というスタイル。余計なことを考えたり意見したりせず、自分の言うことに従えば良いという姿勢で、部下が未成熟で非常に依存心が強いときや、緊急事態や危機に直面しているようなときに効果的です。

② 父権的リーダーシップ

「~すべき」というスタイル。みんなのことを十分に考えた結果、必ずみんなのためになるから私の言うことを聞きなさいという姿勢で、部下が未成熟で不満や悩みを抱えているときに効果的です。

③ 対話的リーダーシップ

「~についてどう思う?」というスタイル。みんなの意見を聴いたうえで、話し合いによって相手を説得して自分の言うことに従わせます。部下に自意識が出てきたとき、自分の意見も聴いて欲しいというとき、チームワークを強化したいときに効果的です。

④ 民主的リーダーシップ

部下たちに決めさせるスタイル。意志決定に参画したいという部下たちを相手に、みんなの意見を聴いて多数決によってまとめていきます。部下たちの意見を聴いた方が自分の狭い見識で判断するよりも良いとき、時間のゆとりがあるときに効果的です。

⑤ 放任的リーダーシップ

口を挟まずに任せるスタイル。部下たちは十分に立派にやれるので自分は動機づけさえしていれば良く、ところどころで締めるものの基本的には自由にやらせるやり方です。部下たちの実務遂行能力が高く最適な意志決定ができているときに効果的です。

1.  自分が効果的にリーダーシップを発揮したい部下の名前を思い浮かべてください
2.  その部下がどのような性質の持ち主であるかを考えてください。
3.  今後自分はその部下に対してどのようなリーダーシップを発揮すれば良いかを判断してください

それぞれのリーダーシップの特質を十分理解し、部下の性格や気質に応じて、自身のリーダーシップのスタイルを「独裁的」から「放任的」まで自在に使い分けていくことができれば、効果的なリーダーシップを発揮できるリーダーになれるはずです。少しでもご参考になれば幸いです。

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