組織に従うことと自己実現は相反するものではない

どのような会社にも、会社の方針に従わない人は存在します。

会社の方針に積極的に従おうとしない人もいれば、あからさまに反発する人など、程度の差はあれ、会社規模にかかわらず必ず一定数いらっしゃるものです。

最終的な意思決定はトップ

新しいことを始めようとするときや、従来のやり方を変えようとするときには、抵抗や反発がつきものです。

そのような時には時間をかけて対話を重ねていくことが欠かせませんが、時間は無限ではありません。

組織が大きければ大きいほど、対話とコンセンサスに要する時間は多くなります。

どこかのタイミングで決断を下さなければ、物事は前に進んでいきません。

そのような時に必要なのが、トップの存在、そして決断です。

トップが「これでいこう」と決めることによって、組織全体が前へと進むことができます。

ボトムアップ型であろうと、組織体における最終的な意思決定はあくまでもトップに委ねられています。

トップの意に反して自己実現はできない

近年、「自己実現」という言葉をよく耳にしますが、自己実現を辞書で引くと、「自分の中にひそむ可能性を自分で見つけ、十分に発揮していくこと。」と出てきます。

自己実現は「自分のやりたいことをやること」を指すのではなく、「個人が自身の可能性を追求し、才能や能力を発揮していくこと」と言えるでしょう。

仕事は自己実現の場とも言われますが、トップの意に反する方向では実現は難しいものです。

会社という組織体の最終的な意思決定はその組織体のトップが行うものであり、トップの意に反するのは川の流れに逆らって泳ぐようなものだからです。

途中で力尽きてしまうか、力を無駄に消耗するだけです。

自己実現のためには流れをつかむこと

一方で、川の流れに流されているだけも望ましくありません。

流れを自らの意思をもってつかまなければなりません。トップの意に従うためには、自主性や創造性が必要です。言葉として言われたとおりのことを実行するのではなく、トップの言動の背景にある意図や想いを理解した行動をしなければならないからです。

組織体の中で自己実現を行うのであれば、会社方針という流れをつかまなければなりません。

流れを活かして、自分の可能性を開花させ、それを十分に発揮していくことが必要です。

会社の方針決定が正しいかどうかはすぐには分かりません。

分かるのは後になってからです。

決定した方針に対して「ああだこうだ」言う人は必ず出てきますが、そう言う人自身も正解が何かは分かっていません。

方針について皆で喧々諤々とやること、賛否両論、色々な意見が出るのは良いことですが、それは方針が決まるまでの話であり、会社としては「方針が決まったならば、その方針に従う」ということを各組織、各人に徹底していかなければなりません。

そしてそれが各人の自己実現(個人の可能性を引き出し、才能や能力を発揮していくこと)に繋がるのだということを繰り返し訴えかけていくことで、組織はより強固なものになっていくはずです。

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