2022年も皆様のご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。
さて、「人を動かすって難しい」。そうお感じになることはないでしょうか?私は常々そう感じます。
管理職に求められることの大事なものの1つとして社員に行動の変化を促すことが挙げられます。会社には必ず目標があります。新たな顧客をつくりだすこと、売り上げを伸ばすこと、お客様満足を向上させること、品質を改善させること、会社によって様々です。
ではこの目標を達成するのは誰か?それは、その会社に所属する個人であり、集団です。
しかし、会社の目指す方向と個人・集団が向かっている方向は大概にしてバラバラです。ここで管理職は、個人・集団が向かっている方向と会社の目指すべき方向を一緒にし、その方向に向かって個人・集団を行動させる、行動の変化を促す必要があります。
ここで重要なのが人間的影響力です。同じ目標を掲げても、はたまた同じ内容の指示・命令を出しても、誰が言ったかでその伝わり方は大きく異なります。
「●●さんが言うんだから一生懸命やろうぜ!」 となるか、「××さんが言ってることだったら、まぁこの程度でいいっしょ」 となるのかはその人の人間的影響力に大きく左右されるものであり、この人間的影響力は人を動かす際の基盤となるものです。個人・集団がその能力を最高度に発揮するよう人間的影響力を与えることが管理職に求められることなのですから、管理職は人間的影響力を高めるよう努めなければなりません。
テクニックで一時的に人を動かすことはできるかもしれません。しかしながら小手先のテクニックで人を動かすようなやり方は長期的にはうまくいかず、組織であればその組織はなにかの拍子にあっという間に瓦解します。基礎がいい加減な建物が時間の経過とともに傾き崩れるかのように。
かくいう私も、とある先生からこの教えを受けるまではいかに理屈を並べて相手を納得させるか、こちらが正しいということをいかに分からせるか、そのようなことばかりを考え、高圧的な態度で指示を出す時期がありました。色々な会社を見てみても、そのような振る舞いをされる管理職の方は少なくないと感じます。
人を動かす原点は心です。理屈や正しさはもちろん必要ですが、それだけでは真の意味で人は動きません。人を感化するような人間的影響力を高めるには、まずは自己変革からで、その必要性を認識してもらうことです。気付きを与える場としての研修やワーク、課題の提示は一定の効果が期待できます。ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。